やまだ紫『性悪猫』

maggot2004-05-12

やまだ紫の処女単行本、代表作。漫画というにはあまりに詩的。部類の猫好きのやまだ紫の描く猫は猫なのだよ。そしてぼそぼそ独白する猫。きっとやさしくなれる。

つめたい言葉を言ったり / 気まぐれにやさしく見つめあったり / そんなことをして過ごす日々は 元気でいい / 元気でキラキラでハツラツーだと / そのあとつづくのですろう / おめいらそんなきれいそうに言ってさ / 「…でいい」 ?ただ ?でも ?だけど だから だって と濁音をつなげてさ / せっかくのきれいを濁して話を濁すのさ / …なんだか痛いよ / そんなにすねて やけた草を 踏んで歩く おまいを見ると / ずんと痛いよ / …そうかい

やまだ紫オフィシャル・やまねこネット
(1980 青林堂)