田口ランディ『コンセント』

 いちおう読みましたけどね、むなしいなぁ....話がせつないであるとか、虚無感に貫かれているというのじゃなくて、話そのものが空嘘(←あえて口偏つけておきました)。ことばに重さがない、すこすこなんだ、ことばそのものが希薄なので、それらをいくら重ねられたところで、話に真実味が出てこない。そして最後に、ヴァギナがコンセントだったなんて、アホくさ。時間の無駄でした。
 まぁ、ひとつ読むだけ読んだから、それでいいだろ。二度とランディは読むことはない。ことばの使い方にはうんざりさせられるのはもうたくさん。

  1. 「男のファンタジーが動きだすと、セリフがやたらと芝居がかってくる。」
  2. 「渋谷のホテルを出てからBunkamuraのカフェテリアでお茶を飲んで別れた。」
  3. 「アイスコーヒーのミルクがマーブル模様に輪を描く。」
  4. 「頭の中のハードディスクに検索をかけている。ヒューンとモーターの回転音が聞こえてきそうだ。」
  5. 「でも、本当に危機一髪だった。 紙一枚の距離で列車が止まったの」