花村萬月『永遠の島』

 SFというかね、強引すぎるんだよな。相対性理論ローレンツ短縮だなどと振りかざされても、ボクのような半ば理系人間にとっては鼻白むばかり。そこへ観念論をこじつけ、塗り固めようとしてくるんだから、うんざり。まぁこういうSFもどきのロマンってのはボクのもっともつまらないと思う分野だから。
 しかも、ほとんどの句点のたびに強制改行される非段落文体。どうしようもない。ダメだな。

学研 1993 
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