明野照葉『棲家』 (01 ハルキホラー文庫)

  ボクはすぐにえいきょうされるというか、はまりやすい性分なのでね、こういうの読んだらヤバいわけ。霊なんてのは自分では視えないからね、信じてないわけぢゃなくて、ホラーだとか、オカルトだとか、これまでテレビなんぞでやってるのはいかにもヤラセ臭くてコドモ騙しなのばっかりだからバカにしてたのね。でもむしろ「耽美的、幻想的、頽廃的」なのには目がないほうでしょ。(テレビやらとかのは全く「耽美的、幻想的、頽廃的」でない)
 街ですれちがった人間の一人や二人は背負って歩いてるのかもしれない。いやひょっとしたらボク自身がどっかで吸い込んで来てるのかもしれない。ただ見えないだけでね、取り憑いてる霊がたまたまヤバい霊でないだけかもしれない。浮遊いていただけの霊が、この『棲家』のように切り刻まれたりして取り憑いてきたらマジにヤバいよなぁと妙に真剣になってしまって何か落ち着かない。この書物を通してのりうつって来ないとは言えないでしょ{{ (<>_<) }}ブルブル

20010903Mon