ウィリアム・バロウズ『ゴースト』 (1996 河出書房新社)

 正直に白状しておきますが『裸のランチ』は2度チャレンジして2度とも挫折。あんなもん理解るわけないだろーバーロ〜〜ぉズ(すいません、サブいです) 
 でも性懲りもなくまた買ってきただよ、2000円なり! まともに買うわけないでしょ、どうせまた挫折するに決まってるようなのに2000円も出せないです。BOOKOFF100円だよぉ
 ところでバロウズってひどく寡作。それなのにバロウズというだけでこうも注目―ごく一部にだけですが―されんのかようわからん。しかも今年、87歳の爺だぞ。
 で、どうだったかというと、一日で読みきってしまった。やっぱりわからん。一日で読みきってしまったんだから、おもろいんかというとおもろいわけないでしょ。おもろいかどうかというのもわけわかんねぇ(^_^ゞ
 はい、『ゴースト』ってタイトルでバロウズと来たら、またまた非常に奇妙キテレツなバロウズ流の『亡霊』が現れて、例えば、抜け落ちた髪の毛がぐにょぐにょ蠢いて、その一本が突然飛び跳ねてたちまち毛根となり、それがあっという間に異常増殖して、ぐにょぐにょ蠢く、まるでメデュウサのように鼻の穴からぼうぼうに毛が生えてなどというのを想像するでしょ・・・・。しないか(^_^ゞ

 この『ゴースト』というのは単に「めがねざる」のことだって。信用しないかもしれないけれど、正真正銘の「めがねざる」。マダガスカルに一億六千万年前の歴史をもち、いま絶滅寸前にあるある「めがねざる」のこと。その「めがねざる」たちには時間は何の意味もない。一億六千万年という時間なんて何の意味もない。そういう「めがねざる」たちにとって

20010929Sat

 美しさは常に呪われている。「悪と武力は引き合う」人間が持つ武器と、時間と、果てしない貪慾と、自分の顔も見られないほどの醜悪な無知。
 人は時間のなかで生まれた。時間の中で死ぬ。どこへ行くにも時間を伴い、時間をおしつける。