上村一夫『修羅雪姫』

maggot2003-10-14

 ひょーっ、やっぱ、上村一夫はかっちょいいいい! たらまん
 女を描かせたらもう最高。とくにこの『修羅雪姫』のような時代物、といっても江戸ではなくて明治だけれど、になるとしびれまくり。連載はたしか1973頃の漫画アクション
 話は母の怨念を一人背負っての復讐譚であるが、当の敵討ちより、義賊としての仕事人渡世が綴られる。中でも丁稚との攻防は最高。「殺したくなかった....」の一言はぐさっと来る。ラストは意外とあっさり淡々とした決着のつきかただけれど、ああいうふうにもってくるところに上村一夫の思想を感じてしまった。

20021009 Wed