杉浦日向子『東のエデン』

 明治初期、いまだ徳川が抜けきらず、激しく世の中が動いていた頃にテーマを求めたのがおもしろい。いまどきのお坊ちゃまには、なんがいいたいの?とぷいっと捨てられそうだけれど、ま、立ち読みしてるようじゃね。実際、ボクも冒頭の『東のエデン』ではぽっと置き去りにされたくらい。『閑中忙あり』など通して読んでみて『東のエデン』に戻って、なるほどね、という始末。読めば読むほどに味が出てくるするめ漫画

20020915 Sun