東陽片岡『されどワタシの人生』

 おかしくも哀しい下町人生を速射砲のごとくにぶっぱなす。みっちり書きこまれた絵にぎっしり綴られた文字、例えば《ワタシが昔、駒込のボロアパートに住んでた頃、しばしばこのように明け方近くにアエギ声が聞こえてきました。しかし、後で解ったのですが、そのほとんどがハトの鳴き声だったのであります。》 過激です、全編ペーソスに包み込まれて、引っ張るだけ引っ張ってストンと落とす。これが男の生きる道ってところですか(T^~)クゥ-

20020923 Mon